生活療法とは、「子どもの日々の様子や活動を通して、個々の子どもの個性を深く理解し、その成長の落ち込み部分を毎日の生活の中で綿密な計画のもとにトレーニングし、子ども自身の力で障害を乗り越えさせ、社会に自立させようとする方法」です。健常児の発達を視野に入れ、集団での刺激を活用した集団教育を通して、「体力づくり」「心づくり」「知的開発」の3つを重要な柱として指導を行っています。
生活療法は、子どもの障害にのみ着目するのではなく、人としての全体像をとらえた上で、将来を見すえて、子どもと親や教師との強い信頼関係のもとで積極的に働きかけを行う教育法です。
また、子どもの個人の能力や特性をしっかりと把握した上で、保護者と教師が相談して目標を設定し、協力してその目標に即した指導を行って、目標に対する到達度の評価をする「AGEシステム」を実施しています。
【体力づくり】 体力づくりにおいては、遊びや体育によって強く健康な体をつくり、年齢相応の体力をつけることをねらいとしています。同時に、体を使い気を働かせることによってエネルギーを発散し、情緒的な安定をはかり耐える力を養うとともに、生活リズムを調整していくのもねらいの一つです。 適度に運動し、たくさん遊んで疲れれば、子どもはぐっすり眠ることができます。ぐっすり眠ればはっきり醒め、まわりの刺激を吸収しやすくなります。これは、学習の基盤にもつながります。また、体育指導などを通して集団への適応力、ひいては社会性も身についていきます。 |
【心づくり】 心づくりの大きなねらいは、ききわけを育て自発性を培うことにあります。自閉児は、しばしば興味関心が狭く一つのパターンに固執する傾向があるため、生活体験も限られてしまいます。集団の中で刺激を受け様々な体験を積み重ねていけば、徐々に周囲に心が動くようになります。まわりを意識するようになると、何が期待されているのか理解できるようになり、生活習慣も身についてくるのです。自分でできることが増えてくれば自信や意欲が生まれ、自発性が育ち、コミュニケーションや言語の成長にもつながってきます。 また、遊びは自閉児の心づくりにとって欠かせない要素です。自閉児は遊びが上手にできず、しかも独り遊びが多くみられます。年齢相応な遊びに導くことによって、友達への関心が芽ばえ、集団適応の芽が生まれます。興味の幅も広がり、やがてこれが学習へとつながっていきます。遊具を共有し順番を待つことなどから、我慢することも覚えていきます。 |
【知的開発】 体力がつき、情緒的にも安定し、生活習慣も身についてきたら、さらに全体的な成長を促すために知的開発の指導を行います。知的開発においては、子どもの興味や関心の偏りを軽減し、知的能力を引き出し、健常児により近い感覚や能力を身につけさせることをねらいとします。 この指導の前段階として、まず視線集中トレーニングによって集中力をつけ、親や教師の指示が理解できるようにしていきます。 体育や音楽を通して模倣トレーニングを行って模倣力を養うとともに、並行して知的開発トレーニングを進め、知的な能力を引き出し教科学習へつなげていきます。 |
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